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✔️肛門に関して(痔核・痔瘻など/日帰り手術)

肛門の診察に関して

排便やお尻の症状で受診いただいた方に、肛門の診察をお願いすることがございます。
デリケートな部分であるだけに、勇気をもって受診していただいたにもかかわらず大変心苦しいのですが、御相談頂ければ省略することも可能です。

仰向けから膝を軽く曲げて左を下にして横向きになっていただき、指や器具を使って診察します。
出来るだけ痛みが無いようゼリーを塗るなどの工夫をしています。力を抜いて安心してお任せください。
診察時は、服を脱ぐことはありません。ズボンでもスカートでも構いません。スタッフがタオルを掛けますので、最小限度の露出で大丈夫です。肛門の触診は1分程度です。

痔核(いぼ痔)

男女共に一番多い痔です。排便時のいきみなどで、肛門の血行が悪くなり血管がうっ血してイボのように膨らんだもの。
便秘や努責、重い物を持って腹圧がかかること、長時間座りっぱなしや食物繊維の摂取不足などの生活習慣や、妊娠、出産、下痢などを契機に発症すると言われています。
歯状線より直腸側にできたものが内痔核(ないじかく)、外側にできたものが外痔核(がいじかく)です。内痔核が進行すると外痔核を併発することが多く、内外痔核といいます。

内痔核が進行すると、大きくなったイボが排便時等に肛門から外に飛び出してくることを脱肛といいます。

血栓性外痔核は、肛門の周りの静脈内に血の塊(血栓)ができたもので、肛門に負担がかかった時などに突然起こります。


【主な症状】

・内痔核:排便時に血がポタポタたれたり、シャーと出血する。肛門部からの脱出。痛みはあまりない。
・
血栓性外痔核:急に腫れて痛みが強い。

出血、疼痛、脱出、腫れなど症状はさまざまですし、排便のタイミングとの感じ方も人それぞれ異なりますので、少しの違和感でもまずはご相談していただけると良いと思います。特に、出血などの場合は、肛門は直腸と連続しており、腸管の御病気との鑑別が重要になってきますので、ひとまず内視鏡検査も可能な当院への受診をお勧めします。


痔核の治療について

「なるべく切らずに治す」(保存的治療)が基本です。痔核が排便時も肛門の外に出てこない、出てきても自然に肛門内へ戻るもの(Ⅰ、Ⅱ度)、急性的痔核(血栓性外痔核)であれば保存的治療や外来処置で治ります。

保存的加療

「なるべく切らずに治す」(保存的治療)が基本です。

生活習慣の改善入浴・姿勢・飲酒など
排便習慣の改善便秘・下痢・いきみ
薬による治療肛門の腫れ、炎症、痛みを抑える薬・便補や下痢を整える薬(座薬・軟膏・内服薬)

●生活指導:痔核の原因となるような生活習慣は思い当たりませんか?
過度な努責、長時間便器に座り続けることを避けていただき、便性の改善や排便習慣の是正に努めていただきます。便通の乱れがある場合は、水分や食物繊維の摂取、アルコールなどの過剰摂取にも注意していただきます。
●薬物療法:薬剤の種類としては、外用薬と内服薬があります。
腫れ、疼痛、出血、一時的な脱出の緩和に効果があります。肛門の状態を適宜確認しながら、漫然と使用することなく症状に合わせた使用頻度やタイミングをご一緒に相談しましょう。
内服薬と異なり、注入軟膏に関しては慣れるまで手技的なことで苦労される方も多いと思いますが、注入方法に関しても遠慮なくご相談ください。

手術療法

硬化療法(注射療法)痔核の粘膜下に薬を注入し痔核を固めることで出血、脱出を改善します。
血栓除去血栓性外痔核に対し、局所麻酔をして切開し血栓を取り除きます。
※脱出を繰り返し、自然には戻らず、手でもどす(Ⅲ度)、痔核が肛門の外に常に出ている(Ⅳ度)状態になれば、手術が必要になります。
結紮切除術血管を根元でしばって(結紮)痔核を切除します。当院では日帰り手術で行っております。
※筋肉は切らないので、肛門の締まりが悪くなることはありません。

注射療法

5%フェノールアーモンドオイル痔核の血管周囲に炎症を引き起こし,二次的に痔核内の血流を低下させ出血を和らげる効果があります。注射の関しては、診察と同様の体位で行います。針が刺入する際のチックとした痛みはありますが、注射そのものには疼痛はありません。事前の準備なく、出血が多い場合には外来にて施行可能です。
ジオン注射(ALTA)最近では脱出する内痔核に対して治療効果の高い治療法として「硫酸アルミニウムカリウム水和物・タンニン酸(ALTA)による注射療法」が登場しています。一般的には、「ALTA療法」と言われています。
この治療法は、メスで内痔核を切ることなく、ALTAを注射で痔核内に投与することで痔核を固めて小さくし、脱出と出血症状を改善します。治療にあたっては特殊な投与技術(四段階注射法)が必要なため、内痔核療法研究会にて決められた手技の講習会を受講した専門医でなければ治療を行えません。発熱、頻脈、血圧低下といった合併症がまれに起こる場合があるので、事前に血液検査などの検査が必要になる場合がございます。事前にご相談ください。

裂肛(切れ痔)

歯状線より下の皮膚(肛門上皮)が切れたり、裂けたりしたもの。下痢や硬い便で傷ついてしまうのが主な原因で、女性に多い痔です。激しい痛みから排便を我慢するようになり、より硬い便が患部を傷つけ、さらに悪化させる・・・といった悪循環におちいる場合も。

【主な症状】

・初期:排便時の痛み、出血(少し、紙につくくらい)
・慢性化:肛門が狭くなる。肛門のポリープ、皮膚のたるみをともなう。

痔瘻(じろう、穴痔)

歯状線の凹みから便の中の大腸菌などの細菌が肛門腺に入り込み、感染して炎症を起こし、膿が溜まった状態(肛門周囲膿瘍)。
この膿を排出するためのトンネルができたのが、痔瘻(じろう、穴痔)です。腫れて痛み、熱をともないます。薬で治すのは難しく、切開、手術が必要です。


【主な症状】

・触ると痛いしこり、熱をもった腫れができる。
・肛門のまわりにあいた穴から膿が出る。

その他の肛門疾患

三大疾患以外にもたくさんの疾患があります。

・肛門掻痒症
・スキンタグ皮膚痔
・直腸脱(肛門がゆるくなるなどして直腸が肛門から出てくる)
・肛門狭窄
・小児・乳児の痔瘻
・妊婦の産後の痔核
・膿皮症

痔の日帰り手術

早くきれいに治しましょう。
痔の手術で1番心配なのは痛みと出血です。そのためこれまでは1週間程の入院を要していましたが、病気の程度に応じては、様々な工夫により外来や短期入院で対応出来るようになりました。

早めの受診がカギです。早く受診すればそれだけ楽に治療できます。お気軽にご相談ください。

対象となる病気
内痔、外痔、切れ痔、痔瘻と全ての痔の病気が可能ですが、原則として比較的軽症の方が対象です。

日帰り手術 Q&A

Q.麻酔は?手術は痛くないですか?

日帰り手術でも麻酔はします。手術中の痛みはありません。
手術時間は10~20分で、2~3時間の安静の後帰宅できます。仙骨麻酔または局部麻酔で行います。
肛門周囲のみに作用しますので、2~3時間の安静後は歩くことができますし、食事もできます。

Q.夜、何かあればどうすれば良いですか?

24時間いつでも連絡をお受けしています。不安なことがあればいつでもご連絡ください。

Q.手術後はすぐに仕事が可能ですか?

傷の程度に応じて、術後、数日間の自宅安静が必要です。事務的なお仕事でしたら1~2日位で可能になりますが、スポーツや肉体労働、出張、飲酒などは充分なお休み(1~2週間)が必要です。自宅で安静が守れず無理をして出血や痛み・腫れが生じる場合がありますので、手術後の注意事項はしっかり守ってください。

Q.手術後の通院は?

通常、1週間後に診察に来ていただきます。入浴は翌日から可能です。

費用について

各治療費

検査項目一般(3割負担)後期高齢者(1割負担)
肛門痔核根治手術30,000円程度10,000円程度
痔核注射療法23,000円程度8,000円程度
痔瘻根治手術25,000円〜3,5000円程度10,000円〜15,000円程度

短期滞在手術 各治療費

治療項目3割負担(一般・70歳以上3割負担)70歳以上2割負担70歳以上1割負担
痔核手術
硬化療法 4段階注射法
約21,000円約14,000円約7,000円
肛門ポリープ切除手術約10,000円約7,000円約3,000円
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術約23,000円〜約31,000円約15,000円〜18,000円約7,000円〜約10,000円
尖圭コンジローム切除手術約10,000円約7,000円約3,000円

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